合格しただけでは、まだ保育士ではありません
保育士試験に合格すると「保育士となる資格」を得ますが、そのままでは保育士として働くことも、保育士と名乗ることもできません。都道府県の保育士登録簿に登録し、保育士証の交付を受けて、はじめて保育士になります。ここでは、筆記試験の合格から保育士として働き始めるまでにやることを、手続きの順に整理します。
合格から働き始めるまでの流れ
1. 筆記試験の全科目に合格する
9科目すべてに合格すると、実技試験に進めます。合格した科目は3年間有効なので、複数回に分けてそろえることもできます。
2. 実技試験に合格する
音楽・造形・言語の3分野から2分野を選んで受験します。
3. 合格通知書を受け取る
保育士登録の申請で使うので、大切に保管してください。
4. 保育士登録を申請する
登録事務処理センターから手引きを取り寄せ、書類をそろえて郵送します(くわしくは下で説明します)。
5. 保育士証が届く
申請の受付から、書類に不備がなければおおむね2か月程度かかるとされています。
6. 保育士として働く
保育士証の交付を受けてはじめて、保育士として業務に就くことができます。
筆記試験に合格したら:実技試験の準備
筆記試験に全科目合格したら、次は実技試験です。3分野から2分野を選ぶため、まず自分に合う分野を決めることが準備の第一歩になります。分野ごとの特徴と選び方は、別のページにまとめています。
保育士登録の手続き
登録しないと保育士として働けない理由
児童福祉法では、保育士となる資格をもつ人が保育士となるには、保育士登録簿に登録を受けなければならないと定めています(第18条の18)。また、保育士でない人が保育士やまぎらわしい名称を使うことは禁じられています(第18条の23)。このように、保育士は名称を独占する国家資格です。
手続きの流れ
① 登録事務処理センター(都道府県知事から委託を受けて登録の事務を行う機関)から「保育士登録の手引き」を取り寄せる
② 手引きにしたがって申請書類をそろえ、登録手数料を払い込んで郵送する
③ 書類に不備がなければ、受付からおおむね2か月程度で保育士証が届く
いつまでに申請すればよいか
登録事務処理センターによると、登録の申請に期限はなく、保育士となる資格があればいつでも申請できます。ただし、保育士証が届くまでには時間がかかり、月ごとの受付締切もあります。働き始める日が決まっている場合は、その日から逆算して早めに申請しておきましょう。
必要な書類や手数料、受付の締切は変わることがあります。申請の前に、必ず公式サイトで最新の案内を確認してください。
保育士の仕事の探し方
保育士の求人を探す方法はいくつかあります。一つに絞らず、自分に合うものを組み合わせて使うのがおすすめです。
保育士・保育所支援センター
都道府県・指定都市・中核市が、社会福祉協議会などを通じて設置している相談窓口です。保育士資格をもつ人の就職相談や求人の紹介などを行っています。資格を取ったものの保育の仕事から離れていた人の再就職も支援しています。
ハローワーク(公共職業安定所)
地域の保育所などの求人を探せます。窓口で求人の相談をすることもできます。
保育士向けの求人サイト・転職支援サービス
保育士の求人に特化した民間のサービスもあります。担当者が希望に合う求人探しや園とのやり取りを手伝ってくれるものもあります。
どの方法で探す場合も、働き始める時期と保育士証が届く時期が合うよう、登録申請の時期を確認しておくと安心です。
まだ合格していない科目がある方へ
合格した科目は3年間有効です。残りの科目に絞って対策すれば、次の試験で全科目をそろえることも十分に狙えます。本サイトでは全9科目の一問一答を無料で解けます。
この内容は2026年10月30日時点のものです。保育士登録の手続きは登録事務処理センター、保育士・保育所支援センターは厚生労働省の公表している情報にもとづいていますが、手続きの方法や手数料、受付の締切は変わることがあります。申請の際は必ず登録事務処理センターの公式サイトで最新の案内をご確認ください。